令和7年度 第1回「両親の集い(月例会)」報告

令和7年度 第1回「両親の集い(月例会)」会場の様子

開催日:令和7年7月4日(金)
会 場:北浦記念館3階
テーマ:「豊かに生き果たすこと
    ~重症心身障害児・者と共に宝物に巡り合う旅路~」

講 師:元神奈川県立こども医療センター
    重症心身障害児施設長
    山田 美智子先生
参加者:41名
※支部活性化支援事業

ほぼ半世紀にわたり重症児者に寄り添ってきてくださった山田先生ですが、始めた頃は重症児者医療に医師仲間ですらなかなか理解していただけなかったとのこと。先駆者のご苦労を垣間見させて頂きました。それでも、「人は皆平等、対等」という気づきを得て道が開けたと仰いました。たくさんの看取りまでの経過の事例をご紹介いただき、わが身に振り返って考えました。
重症児者の終末期や看取りの医療を提唱なさっても取り上げる医師がいなかった時代から、今ではACPが当たり前となり、先生は先取りしたことを積み重ねられ、時代が追い付いてきたとも仰いました。
日本重症心身障害学会におけるファッションショーの素敵な取り組みを拝見し、重症児者が主役となる晴れの日を演出し、輝く笑顔を引き出してくださったことに感謝いたしました。
親も多職種協働チームによる協働意思決定チームの一員として、本音を医師に伝えることが必要とのことでした。子どもには潜在能力があることを親が代弁し、寿命を全うする生き方ができるよう、これからもしっかり子どもを見ていきたいと思いました。