令和4年度分会自主研修会報告【大田区分会】

障害児者の親の老い支度

日　時：令和4年11月17日(木)
会　場：大田区立障がい者総合サポートセンター
講　師：弁護士　山田 さくら 氏
参加者：29名

大田区社会福祉協議会様にご協力を頂き、山田さくら弁護士を講師にお招きしての学習会でした。

　高齢の在宅会員が増え、テーマに選んだのは「障害児者の親の老い支度」。親亡き後や認知症、病気の発症など、漠然とした不安への対策をとるには、その不安を共有する配偶者やきょうだい、子どもなどとともに重症児者のためのチームを作るということを学びました。そのポイントは自分がFullで動けなくなったときの安心のためにチームに専門職（弁護士、司法書士）を入れること。成年後見制度の利用だけではなく遺言を残すことも大切で自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言などがありますが、信託銀行の「遺言信託」は全くの別物で法的な信託ではないのでお勧めしないとのことでした。信託については家族信託や福祉型信託のお話もありました。

　学習会の申込書に事前質問の項目を設けたことで、短い講義の中に回答を挟み込んでお話し頂くことができました。終了後のアンケートでは参加者から「とても分かりやすかった。もっと時間が欲しかった」等の声をたくさんいただきました。